ベストシステムズ メールマガジン
公開日:2009/07/01

【第116号】TOP500発表!

今年6月のTOP500リストはもうご覧になったでしょうか?

1位、2位は前回と変わらずIBM Roadrunner 1.105PFLOPSとORNLのCRAY Jaguar 1.059PFLOPSでした。今回新たに3位にドイツのFZJにあるBlueGeneが入ってきました。日本はというとTOP10にはまたも入ることができませんでした。前回のリストで日本のトップだった27位の東大T2Kは42位に落ちましたが、22位に地球シミュレータ2が、28位にJAXAが入ってきました。少し躍進した感じがしますが、やはり日本の力不足を感じてしまいます。それでは本当に日本はもうダメなんでしょうか?何とか「がんばれニッポン!」に期待し国対抗でリストを見てみました。

それではまずTOP500に入っているシステムの台数を比べてみましょう!

1位 アメリカ 291台
2位 イギリス 44台
3位 ドイツ 30台
4位 フランス 23台
5位 中国 21台
6位 日本 15台

なんと!中国にも負けて日本は6位です。それなら、Rmax値の合計ではどうでしょうか?

1位 アメリカ 13.720 PFLOPS
2位 ドイツ 2.208 PFLOPS
3位 イギリス 1.248 PFLOPS
4位 フランス 1.005 PFLOPS
5位 日本 0.873 PFLOPS
6位 中国 0.788 PFLOPS

おお!ようやくTOP5に入りました。それにしてもまだ低い!それではシステム当たりの平均Rmax値はどうでしょうか?これなら勝てそう!?

1位 サウジアラビア 112 .4 TFLOPS/System
2位 フィンランド 76.5 TFLOPS/System
3位 ドイツ 73.6 TFLOPS/System
4位 日本 58.2 TFLOPS/System
5位 アメリカ 47.2 TFLOPS/System
6位 スイス 46.2 TFLOPS/System
順位がかなり入れ替わりました。何とサウジアラビアが断トツ1位です。日本も第4位に躍進です。まあこの順位の意味があるかどうかは別ですが・・。ちなみに韓国人の友達は韓国のシステムが1台も入っていないことを嘆いていました。

来年もISCはハンブルグで6月1日から開催されるそうです。


GPGPU対応PGIコンパイラがリリース!

PGIコンパイラー9.0がリリースされました。

最も注目されているGPU対応については、プレビュー版となり、64bit Linux版のライセンスすべてに、2009年末まで有効なアクセラレー ター対応プレビューライセンスが付属します。対応OSは、64bit Linuxのみです。CまたはFortran95のソースコードに、OpenMPによく似たディレクティブを追加するだけで、GPUによる計算が可能です。また、GPU対応BLASライブラリーが付属し、LaPack、BLASを使うコードは、ライブラリーを入れ換えるだけで、GPUによる計算が可能です。

年内に予定されている次のバージョンアップで、正式版になり、アカデミックユーザー様には追加料金なし、その他のユーザー様には追加料金をいただいてGPU対応の正式ライセンスが発行される予定です。

GPU以外の改良点としては、Intel Core i7とAMD Istanbul (6 core Opteron)用の最適化が可能になりました。Fortran2003の追加機能、C/C++のOpenMP 3.0完全対応と、言語仕様の拡張もあります。また、デバッガーとプロファイラーも改良されています。

  ==== 行列積のGPU用コード例 ====
  !$acc region copyin(b(1:n,1:p),c(1:p,1:m))
  !$acc&      copy(a(1:n,1:m)) local(i,j,k)
  !$acc do parallel
      do j = 1, m
          do k = 1, p
  !$acc    do parallel, vector(64)
              do i = 1, n
                   a(i,j) = a(i,j) + b(i,k)*c(k,j)
             enddo
          enddo
      enddo
  !$acc end region
  ========
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